読了
門田博光『門田博光の本塁打一閃
副題は「ホームランに魅せられた男」。ひたすらホームランにこだわった男、門田博光が自身の経験・考え方をまとめたもの。何かにこだわり、それをひたすら追い続けるとはどういうことか、彼の生き方はそれを示している。
著者は、今でも、なぜ６０本打てなかったのか、悔しいのだという。常に前を見て、妥協することなくそれに向かっていく。ひたすら追い続けるとは、そういうことなのだろう。
なお、編集もすばらしいと思う。ただ時系列に回顧するのではなく、最初はあのアキレス腱断絶のことからはじまる。それも断絶それ自体の話ではなく、復活の話から。山場を最初に持ってくる大胆さは本書に深みをましている。
