今読んでいる本は、学術書の翻訳なのだが、とても付き合いきれなくなった。大学1年生のレポートを読んでいるような感覚である。学術書の引用のルールを知らないらしく、引用の訳し方が奇妙で、とてもイライラさせられていたのだが、学術用語の誤訳をみるに、もう読むのをやめた。the principal-agent claimsを「主要代理人説」と訳してある。このハイフンは何のためにあるのか。というか、この手の分野の翻訳を手掛けるのに、その学問分野の基礎を知らないとは。翻訳をするのならば、しっかりと勉強してもらいたいものだ。だいたい、これは原書の主要な参考文献のキーとなる概念である。しかも、その本には邦訳があるはずだ。まあ、こういう本を出版した出版社も出版社だが。
しかし、本自体はとても面白い。仕方ないから原書を読むか。ちょっと高いんだけど。