読了
武村政春『ろくろ首の首はなぜ伸びるのか』新潮新書(2005) ISBN:4106101483
副題は「遊ぶ生物学への招待」。想像上の生物を生物学的観点から分析して遊ぼうというもの。とりあげられているのは、飛頭蛮・ケンタウロス・豆狸・ぬえ・カオナシ・人魚・吸血鬼・カマイタチ・皿かぞへ・ろくろ首・オオツキヒカリ・赤えいの魚・目目連・カワリオオアゴウツボ・モスラ・蜃の16種。
しかし、私の読むかぎり、残念ながら遊びきれていない。各章10ページ強と短く、想像上の生物を分析して楽しむまでにはいたっていないように思える。どれか1つだけをとりあげて、楽しみながら分析できれば、まさに「遊ぶ生物学」になったかもしれない。