読了
松沢成文『この目で見たアメリカ連邦議員選挙
著者は現神奈川県知事で、元衆議院議員。この本は、著者が松下政経塾にいたとき、アメリカ連邦下院議員ベバリー・バイロンのスタッフとして活動したときの経験をまとめたもの。
著者の目でみた具体的な経験を、アメリカ連邦議員選挙のしくみ・あり方の説明に交えて紹介している。だが、せっかくの参与観察の機会を生かしきれていない物足りなさを感じる。だが、「はじめに」で著者も述べているように、著者は「政治学者でもなければ、アメリカ研究家でもない」。これはないものねだりなのだろう。
日本の選挙についての参与観察としては、中選挙区時代のものとしてジェラルド・カーティス『代議士の誕生
