読了

鄭大均在日の耐えられない軽さ中公新書(2006) ISBN:4121018613
著者の半生と父を振り返る自叙伝風エッセイ。著者の在日論の背景を記した本。
著者の妹は東京都の公務員昇進システムの国籍条項に関して最高裁まで争った鄭香均。兄妹であまりにも違う国籍に対する意識の背景はどこから来たのか、その一端がなんとなくわかる。
なお、著者の在日論としては、『在日韓国人の終焉』などを参照すべきで、これはあくまで背景を記したもの。環境は人をつくる。環境を知れば、人を理解しやすくなるかもしれないが、環境は環境であり、人でない。