思えば高すぎるプライドがこの生き方の支えであり、高すぎるプライドが大切な何かを失わせた。高すぎるプライドによって生き、高すぎるプライドによって死んでいく。高すぎるプライドが私の挑戦に必要なのと同時に、高すぎるプライドが私の限界を規定する。
身の丈にあったプライドがもてたとき、また道が拓けるのかもしれない。身の丈を知ることはつらいことであり、また何かを捨てることでもある。まだ捨てきれない何かがある。それが何を失わせることになろうとも、やはり捨てきれないのだろう。
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近所の図書館で予約した本が1ヶ月以上届かない。貸出期間は2週間で予約がない場合に限り、1度だけ2週間の貸出延長ができる仕組みなので、1ヶ月以上届かないのは変だ。おかしいと思って2週間ほど前に受付の方に聞いたところ、多分電話等で延滞者に催告しているはずだから待ってくれとのことだった。そのときはその説明に納得したが、まだ届かない。再度問い合わせてみたところ、理由は異なっていた。他の市町村の図書館に貸し出しているため、貸出期間が2ヶ月だったかららしい。なるほど。
とまあ納得して帰ってきたのだが、近所の図書館のシステム的な問題が大きいことはよくわかった。根源的な問題は、結局、誰も図書館の貸出システムを理解できていないことだろう。私の問い合わせに応じたのは計3人、2週間前の若い女性と、今日対応してくれた初老の男性と、少なくとも3人のなかでは最も重職らしい女性。3人が3人とも、貸出機関は2週間であることを前提に対応した。そして、重職の女性にいたっては、他に予約した方がいらっしゃったんでしょうという、なんとも無責任な対応をする(予約の際に、予約の順番は表示される。私が見逃したといいたいらしい)。結局、重職の女性が調べたところ、他の図書館に貸し出していたことが判明する。そしてそのときはじめて、他の市町村に貸し出した場合は貸し出し機関が2ヶ月であることが伝えられた。
公共図書館とはいえ、利用者との対応はサービス業である。ボランティアでないのなら、彼らもその仕事の対価を得ているのだろう。だとすれば、利用者への対応はしっかりとしていただきたいものだ。利用者の疑問に、何の調査もせず、思い込みによっていい加減な説明をほどこすようなことはもっての外。2週間前の若い女性の対応は、大失態といえるだろう。あのときに適切な説明ができていれば、私も何も思わない。そして、責任ある地位にいるならば、適切な調査をしてもいないのに、利用者側に非をもっていくような発言は根拠なくするものではない。
システムに対する無理解が根源的な問題だったのだが、副次的な問題は対応の不適切さにある。2番目に対応した初老の男性の対応は適切だった。自分でできるかぎりのことは調査したうえで、理解の範疇をこえたならば、重職の女性に取り次いでくれた。利用者にとって好感度の高い、適切な対応だと思う。図書館員の雇用システムはわからないが、システムの無理解についてはある程度仕方のない可能性もある。だとすれば、初老の男性のように、対応によってその不備を補えばよいのだ。公共サービスだからといって、公共側は恩恵を施しているのではない。だいたい、そんなことで市民の不快を招くのは、自治体としても損失が大きかろう。
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