最近、憲法学者長谷部恭男氏が面白い。法律学者でありながら法律学者とは思えない面白さ。詳しくはいずれ書く機会があるかもしれない。
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苅部直丸山眞男』、サントリー学芸賞受賞。田中明彦選評(http://www.suntory.co.jp/news/2006/9630-2.html#karube)がよい。最後の段落、「しかしながら、丸山のことを全く何も知らない第三世代に対しての入門としてみるとどうか。・・・丸山の本を一つも読んだことのない第三世代にとっては、本書のような問題発見型の叙述は、ややわかりにくくなっているのではないか」。全くそのとおりだと思う。この本は入門書では決してない。入門書ではないからこそ、著者らしい面白さがあったのだと思う。さすが岩波新書だと感心する一方、おかしな新書の多い現状は腹立たしい。岩波新書も決して例外ではない。

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