小沢一郎日本改造計画講談社(1993)ISBN:4062064820しい。政治家の書いたものは、いい加減なもの、中味のないものも多いが、この本は違った。読んだのはずいぶん前なので詳しくは覚えていないが、感情論ではない、意味のある政策論を展開していたように思う。時間ができたらざっと読み直してみようかな。
民主党の代表になったからか、講談社に問い合わせが相次いだという。奇しくも重版の担当編集者の名前も小沢一郎らしい。なかなかの偶然だ。どうせ重版にするなら講談社文庫にいれてしまえばいいのにとも思うが、この本はあまり講談社文庫的ではない気がする。かといって学術文庫はおかしいし、+α文庫でもない。ソフトカバーの普及版にしたところでそれほど値段も違わないのだろうから、ハードカバーが一番良いのかもしれない。
ところで、個人的には田中角栄日本列島改造論日刊工業新聞社(1972)をどこかで再版してほしい。まあ、いまさら読みたい人はそう多くないだろうから、どこもやってくれないんだろうなあ。古本市場にはそれなりに出回っているようなので、手頃な値段で見つけたら買いたいと思っているのだが、どうにもなかなかに出会わない。といっても、買ってもすぐに読む時間はないのだが。