おさかな天国

何の脈絡もないのだが、「おさかな天国」をふと思い出してしまった。スーパーの魚コーナーから始まってブレイクしたのはもう何年前だったろうか。最近とんと聞かなくなった。
さて、「おさかな天国」に登場する魚介類はたぶん31種類。登場順に列挙すると、イワシサヨリ・タイ・スズキ・イカ・カレイ・サンマ・ホタテ・ニシン・キス・エビ・タコ・マグロ・イクラ・アナゴ・シマアジ・マス・ブリ・サケ・ヒラメ・コイ・ホッケ・アサリ・カツオ・カニ・カキ・タラ・タラコ・ウナギ・ハマチ・シメサバ。
昔から気になっていたのだが、最後に登場する「シメサバ」。ほかと違って「シメサバ」はすでに調理済みだ。「サバ」では語呂が合わなかったといえばそれまでだが、あえて「シメサバ」にしたのはなぜなのだろう。4字の魚なら「アンコウ」・「イシダイ」・「ギンダラ」・「シラウオ」・「タチウオ」・「トビウオ」・「ワカサギ」など、いろいろあるだろうに。
なお、よく考えれば他にも調理済みの気配がただようものが2つある。まずは「イクラ」。これはサケ・マスの卵を塩漬け・醤油漬け等した食品を指すのがたぶん一般的な用法ではないか。次に「タラコ」。これも、スケトウダラの卵を塩漬けにした食品を指すのが一般的と思われる。しかし、これらは魚卵の名称であって、魚そのものではない。
作詞者井上輝彦氏には「シメサバ」に対する思い入れでもあるのだろうか。詳細をご存知の方はぜひ教えてください。
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ついでに、「おさかな天国」に登場する魚介類を分類すると次のとおり。

  1. 魚類(22種)
    1. ウナギ目(2種)=アナゴ・ウナギ
    2. ニシン目(2種)=イワシ・ニシン
    3. コイ目(1種)=コイ
    4. サケ目(2種)=サケ・マス
    5. タラ目(1種)=タラ
    6. ダツ目(2種)=サヨリ・サンマ
    7. カサゴ目(1種)=ホッケ
    8. スズキ目(9種)=タイ・スズキ・キス・マグロ・シマアジ・ブリ・カツオ・ハマチ・サバ(ただし、ブリとハマチは同じ)
    9. カレイ目(2種)=カレイ・ヒラメ
  2. 軟体動物(5種)
    1. 二枚貝(3種)=ホタテ・アサリ・カキ
    2. 頭足類(2種)=イカ・タコ
  3. 節足動物(2種)
    1. 甲殻類(2種)=エビ・カニ
  4. 魚卵(2種)
    1. 魚卵(2種)=イクラ・タラコ

こうしてみると、貝類3種がすべて二枚貝であることに注目すべきかもしれない。作詞者は、サザエなどの腹足類はお好みではないのだろうか。