栄養費問題はこれからどうなるのだろう。今日の報道によれば、発覚後に西武側が本人に口止めをしていたらしい。球団社長は知らなかったということだが、仮に知らなかったとしても、管理体制の甘さを示しているだけだ。
これまでの実態はどうだったのだろうか。渡邊恒雄氏による一場事件公表によって突如栄養費がクロースアップされ、クリーンになったことにされた。今回の2件は、とらえ方にもよるが、あえていえば一場事件の後始末である。これまでどおり栄養費を払えなくなったので、個々のケースにあわせて善後策をとったということなのだろう。だとすれば、なるほど、彼らにも言い分はあるのだろう。
だが、そもそもの前提として、一場事件があろうがなかろうが、栄養費自体がいけないことであることは、たぶんみなが知っていた。関係者にはそれぞれ言い分があろうが、やはり彼らのいた地平が、世間の地平から乖離していたのだろう。乖離の埋め合わせが、発覚した場合の謝罪なのかもしれない。