昨日の残業の続き。古文の回答を作成。
しかし、なぜ大学入試では古文なんて出題するのだろう。古文・漢文の好きな私にはありがたいことだったが、よく考えると、この科目は必要ないような気がしないでもない。教養という意味はあるが、それ以上のものではあるまい。
教養のために必要なのだとしても、教養にもいろいろなものがある。たとえば、古文を読めることと、日本の近現代の歴史を理解することと、いったいどちらが重要な教養なのだろうか。古文を読めることと、20世紀の世界の歴史を理解することと、いったいどちらが重要なのだろうか。結局のところ、教養としては、両者に差はないといわざるをえまい。だが、何のための教養かということ、つまり目的を考えれば、両者に差をつけることもできよう。国際社会への対応などという目的をたてるのならば、近現代史の方にこそ価値をおくべきなのかもしれない。
だとすれば、古文や漢文は、それを本当に必要とする分野以外は、受験科目の必修科目からはずしてもよいのではないか。受験科目からはずせというのではなく、選択科目のひとつにすればよいのだ。その代わりに、たとえば日本の近現代史、いや占領期以後の現代史だけでもよいから、それを受験科目にすればどうだろう。