ギアラ続報。近所の図書館で焼肉関係本を数冊借りてくる。
今柊二がんがん焼肉もりもりホルモンちくま文庫(2006)122頁は、「胃とはいっても、なかば腸の役目をしているので「偽腹(ぎはら)」から言葉が転化したという説もある」とする。第4胃が本来の胃なのではなかったか。一度、牛の胃について調べる必要がありそうだ。
鄭大聲焼肉は好きですか?』新潮選書(2001)51頁は、「一説には日本の敗戦直後に占領軍の米軍キャンプで働いていた人たちに、正式の給料とは別にボーナスのような意味で「労働報酬」にと内臓を支給していたということから、いわゆる「ギャラ」と呼びならわされたという話がある」とする。
一昨日に書いた両説とも、それぞれ別の本に紹介されている。ただ、どちらも典拠は示さず、俗説の域を出ない説明の仕方だ。
「偽腹」説が正しいとすれば、「腹=胃」であることと、当時第4胃は胃ではないと認識されていたことが示されねばなるまい。逆に「ギャラ」説の場合、戦前にはこの呼称が使われていないはずである。ともかく、少し調べてみるか。