久しぶりに一日中予定が入った。本当は、友人と飲む約束もしていたが、終了時間が予定より長引き、結局連絡つかず。お忙しいのにたいへん申し訳ございませんでした。
さて、何を思ったか突然に丸山眞男読書会たるものを主催し、今日はその第1回であった。予想をこえる参加者に少し驚く。ある種の丸山ファンとしては、たいへんに喜ばしい。
しかし、今日は個人的な思い入れを語っていただけだと少し反省。参加者にはちょっと申し訳なかったかもしれない。今日扱ったのは「超国家主義の論理と心理」であり、やはりこの論文には特別な思いがある。私の政治学に対する姿勢は丸山とは大きく異なる。手法も出発点も、何をみても共通点は見当たらない。この論文だって、今から見れば言いたいことはたくさんある。だが、この論文にはそれをこえた魅力がある。論述過程には足らないことも多い。にもかかわらず、この論文は、真理の一部を違うことなく突いており、しかもそれをスマートな文体で読者に読ませる。そこには、ひとつの政治学のあり方があると思う。だからこそ、どうしてもこの論文には話したいことが多くなる。今日もほとんど私がひとりで話していた気がするが、実はまだまだあの論文に関して、検討したいことはたくさんあった。やはり、私にとって、いまだあの論文は大きい。
次回は本店たる日本政治思想史の論文を読むことになった。ちょっと予習がたいへんではあるが、今回のような思い入れがない分、より適切に読書会を運営できそうな気はする。まあ、実際に読んでみると、またいろいろ出てくるだろうから、結局のところはまた語ってしまいそうではあるが。