雪が降ったら家にいようと思っていたけど、やっぱり外出。積もった雪を踏んで歩くのは楽しい。しかし、急な坂をおりるのは、なかなかに大変だ。
ところで、センター試験の日はよく雪が降るらしい。そして、今日はセンター試験だったようだ。受験生も大変だろう。
しかし、なかには雪が降ると気分が乗ってくる人もいるだろうから、一概に大変というわけでもないのかもしれない。雪が降らないと出せない能力なんて本当の実力ではないという人もいるだろうが、天候に左右されることも含めて実力なのである。雪が降ると実力が出せない人は、雪が降るとなぜ実力が出ないのかを考えたうえで、それなりの対策をすればよいことである。寒さが苦手ならば、寒さ対策が必要であろうし、雪だと気分が鬱になるのなら、たとえば雪にまつわるよい思い出をつくるとか、気分が上昇する別の要素を無理やり引き起こすとか、何らかの対処をしようと思えばできるだろう。
雪にかかわらず、本番に弱いタイプという人もいるようだ。これも、わかっているならば対策をしなければならない。繰り返すが、試験における実力というのは、決していわゆる「学力」だけではない。試験の当日に最もよい状態にもっていけることも含めて実力なのである。打撃練習ではうまく打てたとしても、実際の試合で打てない選手は評価されず、実力がないとみなされるのと同じである。いくら潜在的な能力が高くても、それを表現する術を知らなければ、オープンな場での競争には絶対に勝てないのである。
筆記試験というのは、オープンな競争の典型例である。決められた基準にしたがって、結果が判定される。そこには恣意が入りにくい。恣意が入らないだけ、いかに「本当の実力」なるものをもっていても、それが潜在するにとどまるかぎりは、評価できないのである。