大学時代に論文を読む練習をしていたおかげで、短時間に大量の文献を読むのは得意だ。よい論文というのは、ポイントをつかむのに苦はなく、しかも熟読にも耐えられるものだと思うが、まあそんなによい論文があるわけではない。
もちろん、読みにくい論文にもよいものはあるのだろうが、そういうものは読者がついてこず、結局あまり読んでもらえない。いくらよいもので、読まれなければ意味がない。しかい、いくら読みやすくても中身がなければ、それこそ時間の無駄である。読みにくさは読者が読む技術をあげれば何とかなるが、中身のない論文は救いようがない。